第8章 花宮視点
「何、マネージャー入れるの?」
「ああ」
「へぇ~、どんな子なの?」
「馬鹿な女だ」
「花宮嫌いそうじゃん」
役に立つからいいんだよ、バァカ。
マネージャーを入れるという話をすれば、レギュラーは驚いたような顔をしていた。
そりゃそうか。
今まで雑用は2軍がやっていた。
マネージャーという役割の奴はいない。
キセキの世代の肉便器だと言えば、原はおもしろそうな顔をする。
山崎は、顔を赤らめていたが。
古橋は相変わらず無表情だし、瀬戸は寝ていた。
ま、ついでだ。
こいつらも連れて行こう。
教師から許可を得て、俺のことを知らないなんて嘯いたあの女を、レギュラー引き連れて勧誘しに行った。
相変わらず警戒心の薄い奴だが、暴行されたことを突っつけば、顔を下に向ける。
やはりダメージはあるか。
ある程度普通の神経の持ち主なのかもしれない。
心底バスケを愛する女神だと、元帝光中から聞きだした情報にあった。
ならば俺達のことは嫌っているだろう。
要注意だと思っているはずだ。
なんせ、相手選手を負傷させるんだからな。
暗にそれを匂わせることを言う。
そうしたら、すぐに引き受けた。
監視でもする気だろう。
お前が来たところで相手を潰すプレーをやめる気はねぇし、邪魔もさせねぇ。
ただかき回すために入れるんだ。
明日から来いといえば、驚いた顔を見せたが、大人しく従った。