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【黒バス】ああっ君は女神様!

第1章 痛いのは好き


灰崎との交際は黒子の耳にも入ったようで、というか委員会の時に変貌振りを驚かれた。
顔をじっと見られ少し居心地が悪かった。
何か言われるんじゃないかと思って。
濃い化粧は注意を受けたが、顔に痣を作っていることは誰にも気づかれていない。
ただ人間観察が趣味だとかいう黒子にそんなに見つめられて知られてしまうかもしれない。
私の性癖。
心配をよそに黒子は、意外と似合っていますと言ってくれてほっとしたが。

心友からは趣味が悪いと罵られた。

周囲の反対をよそに、私と灰崎との素晴らしい交際は続く。
心友からあきれられるほどに、私は身体に痣を作っていた。
いつも長袖、ハイソックスorタイツ、スカートは膝丈。
ギャルギャルしい顔とは違い、服装はいつもキチンとしていた私をどこか訝しげに見ている視線には気づかなかった。

2年に上がってしばらくして、灰崎は私に手を出してきた。
この体は処女だったらしく、痛くてついでに血が出た。
それに灰崎は驚いていた。
まあ、私も経験あるつもりでいたので、勘違いしていたんだろう。
しかし処女だったらもっと、色々凝ったシュチュエーションにしたかったのに失敗した。
口からため息が漏れる。
よくよく考えてみれば、私の痣だらけな身体によく出来たな。
私は殴られる方が興奮するので、こういうのは好きではない。

それから、灰崎は手を上げなくなった。

なんてことだ。
漫画で外道っぷりを見せ付けてくれたので、お付き合いを願ったというのに。
まさかお前の身体傷つけてわりぃ、とか考えているんじゃないだろうな。
お付き合いしてるんだ、お前の行動は間違いじゃない。
同意してたし。
まあ同意は声には出してないけど。

今までのように煽っても手を上げない灰崎に、私はがっかりした。

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