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【黒バス】ああっ君は女神様!

第1章 痛いのは好き


灰崎とは若干疎遠になりながらも、私たちはお付き合いを続けていた。

まあ、彼は別の子にも手を出していたようだったけれど。
なぜだ。

私に手を出すべき。
彼女ですよ、私!
殴ってくれなくなった灰崎だが、たまに私を抱いた。
今までが嘘のように、灰崎は私を抱くとき壊れ物を扱うかのように、丁寧にした。

もっと乱暴にしていいのよ!
首絞めたっていいんだから!!
なんならお尻だって構わないぜ!!!
そんな私の想いは通じず、灰崎は普通だった。
まあ、私も口に出すことはしなかったからな。
だって変態って罵られたら傷つくし。

殴ってもらえなくて、欲求不満になっていた頃、私は複数の男に暴行を受けた。
それは灰崎に不満を持つ連中の仕業だった。



私はすっかりボコボコにされ、入院する羽目になった。
初めはラッキーなんて思った。
けれど、それは間違いだった。


「病院つらー、すること無いんですけど」
「ついでに頭ん中も直してもらえよ、板井野の腐った頭の中をさ」

相変わらず我が心友はキツいぜ。
心友の前では全てをさらけ出している。
いや、嘘。
全てではなかった。

「そういえば、板井野の彼氏バスケ部辞めさせられたって」
「えっ!」

そういえば、そんなイベントがあったような気がする。
となると、発散できないストレスを私で解消、みたいなこともありえるのか?

おっしゃ、希望がわいてきた。
ここ最近は灰崎相手はご無沙汰だったので、ちょっと嬉しくなった。

ここは病院だけど、痛い目にあわせてもらおう!


なんて思っていたら、灰崎が見舞いに来た。
おお、いいタイミング!

気を利かせた心友は病室を後にした。
ちなみに私の病室は個室だ。
存分にやっちゃっていいのよ。

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