• テキストサイズ

【黒バス】ああっ君は女神様!

第6章 木吉視点



翌日俺の病室を訪ねてくれた。

包帯をしていない姿は始めてみたので、正直驚いた。

顔には傷一つなくて、綺麗だった。
好代はつるつるした白い肌をしていた。

本当によかったと思う。
女の子の顔に傷が残ってしまったらかわいそうだ。

綺麗だって褒めたら、少し照れたようにした顔が可愛い。
初めて見た好代の笑顔はぐっとくるものがある。

そうしてた方がずっといい。
それなのに、すぐに澄ました顔になる。

でもこれで、目に見えるキセキの罪も消えた。
傷が残っていないのだから。
そのことにほっとする。
責任を取るとか、そういうのをされるのは困る。

傷1つない好代を2度と傷つけない。
そう思ったのに、好代はとんでもない事を言い出した。


「私のことを殴れますか?」

何を言っているのか分からなかった。
だって、殴るだって?
せっかく綺麗になったのに、どうして殴らなくいけないんだ?
また傷が出来てしまうだろう。

真っ直ぐな視線を向けてくる、好代に負けて拳を握る。

殴られるのが好きな人間なんているのか?

好代が嘘をついているとしか思えない。
俺には理解できない話だ。
気を使っているんだろうか。
キセキの世代に。

あんな目に合わされたのに、庇っているのか?


/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp