第5章 考えをちょっと改めた入院生活
ちなみ私、今回は足を折られている。
顔も酷いが、足も酷いのだ。
リハビリをしないときちんと歩けないかもしれないといわれた。
ふーむ、結構酷い目にあった。
人の悪意が集まった時というのは恐ろしいものだ。
私をこんなにした連中は、興奮が冷めた後とんでもない事をしたと怖くなって逃げたらしい。
らしいというのは、私は気絶していたので、知らないからだ。
くそう。
なんで最後まで意識を保って楽しまなかったんだ私!
こんな目にあったんだ、せめて痛みを味わっておくべきだろう。
複数の男にオモチャにされるなんてもう2度とないだろうに。
前の世界だってここまでされた事はない。
・・・・・・たぶん。
もうこんな目にあうのは無理だし。
さすがに恐怖で喜びどころじゃないんだから、一生に一度だったろうに失敗したー。
ついでに私を暴行した男は捕まったらしい。
これは見舞いに来た赤司が教えてくれたことだ。
前の時も来ていたが律儀な男だと思った。
赤司の口から「すまない」なんて言葉が聴けてちょっとレアだったかもしれない。
私は、精神的にはマゾではないので赤司に近づいたことは今まで無かったし、かかわりも持つ気無かったので、相手から来ない限り接触しない。
緑間はたまに突っ掛かってくるので話す事はあるけど。
赤司は言葉で責めて来そうだと思っていたので、私の趣味ではない。
顔は綺麗だと思うけど。