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【黒バス】ああっ君は女神様!

第4章 青峰視点


好代と付き合いだしても、バスケが楽しくなることは無かった。

まあ、当たり前だけど。

好代は別にバスケが好きなわけではないようだ。

見学とか応援にも行ったことがないと話していた。
それはそれで、ちょっと不満だ。
だけど、バスケに興味ないせいか、俺が部活に出なくても何も言ってこないのはいい。

やってみたいこともさせてくれる。

俺はいつも興奮して加減が出来なくなるけど、それにも何も言わなかった。
バスケの苛立ちをぶつける事があっても、好代はただ笑って俺を受け入れていた。

屋上によく好代といる。
好代はたまに、ぼんやりとしているときがある。

何か考え事をしているような。


好代の隣は居心地がいい。
俺はそれに甘えていた。
何でも許してくれる好代は、いい彼女だと思う。
だからか、部活では少し穏やかに過ごすことができた。
どれだけつまらないと思っても。


灰崎は今だ俺に1on1を挑んでくる。
負けたことはねぇけど。
それに触発された黄瀬も俺に挑んでくる。
物足りなさは感じたが、それでも楽しめた。


テツのパスも部内の練習時には受ける。
でも公式戦だと駄目だった。
相手が弱すぎる。
誰も俺についてこねぇ。



夏が始まると、つまらなさから好代に酷くしてしまうことがあった。

そんなつまりも無いのに、気づいたら好代の身体に傷だらけみたいな事は多々あった。

これでは灰崎と同じだ。

女を傷つけるのは男として最低なのに。
それでも好代は俺を責める事はしなかった。
いっそ罵ってくれたらよかったのに。

俺を一喝して欲しい。


それが出来るのは、そうされて俺が許せるのは、好代だけだ。


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