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【黒バス】ああっ君は女神様!

第3章 非生産的な生活と私の過去



だらだらと入院が長引いてもう夏休みも終わってしまう。
ちなみに入院中は身体を動かすと痛い状況だったため、それなりに満足していた。

痛いのはいい事だ。
私にとっては。
良い子はマネしないでね。

入院中に灰崎が姿を見せることはなかった。
心友はたまに顔を見せに来たが、おみやげとかはあまりなかった。

こっちの世界のパパは一度顔を見せに来たが、それ以降はお手伝いさんが来ていた。
きっと前のパパだったら、毎日とは言わないが、頻繁に来てくれただろう。

そして私を心配する言葉を言いながら、羨ましげに見る。

意外な訪問者といえば、赤司と虹村さんが来たことだろうか。

なんでも灰崎は今では真面目に部活に取り組んでいるだとか、お礼を言われた。

意味わかんないなって思ったから、「別に」って返しておいた。
何も私はしてないですよって意味を込めて。

けしてエリカ様を意識したわけではない。
私の冷めた反応に赤司と虹村さんは苦笑いをして帰っていった。
何もお構い出来なかったが、2人は綺麗な花と美味しそうな果物の盛り合わせをくれた。

高そうだなって漠然と思った。

その日は黒子も見舞いに来てくれた。
なんでも部活が半日の日だったらしい。
見舞いに来たのは夕方ごろで、そろそろ面会も終わりって時間だった。

声を掛けられるまで気づかないって本当にすごいと思う。

私の部屋は個室だっていうのに。
人が入ってきたら、絶対気がつくと思うんだけど、今だ私は

黒子の薄さに慣れないらしい。

何故見舞いに来たのかと聞けば、灰崎が退部を取りやめた事への感謝だった。
なんだかんだで、灰崎はそれなりに部活で必要とされていたのか。

そう思うとちょっと嬉しい。

今は違うが、私にとって最高の彼氏だった男だし。

それなりに愛着って言ったら変かもしれないけど、思い入れはあるから。
灰崎が部活に残ったことが黒子にとって良いことになるのかはわからないけど。

それと私が怪我をしたと知ったからだそうだ。

黒子が包帯が巻かれた私の腕を見ている。

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