第12章 結局これは夢なのか?
「……起きろよ板井野」
その言葉とともに腹に衝撃が。
なにこのデジャブ。
「……え、なんであんたいんの?」
目の前に心友が。
あれ、そしてここは公園だ。
夢の方の。
また夢見てんのかよ、と思いつつ起き上がる。
だって心友がこっち見てるし。
「真冬の公園で寝るとかチャレンジャーだな」
「はぁ……さぶっ!」
言われたら途端に寒くなった。
つーか頬が、腫れている!!
あれ、さっきのは一体なんだったというのだ。
お腹も痛いよ?
「さっさと家にいくぞ」
「え、私の家にくるの?」
なんか今日はパパがいるみたいだから、心友がいて大丈夫かな。
まあ、パパの話が終るまでは私の部屋にいてもらえればいいか?
二人してだらだら家に帰った。
なんか男に囲まれてた気するんだけど、私が伸びたから放置でもされたのか?
顔が腫れまくっている私を心友は完全スルーしてくる。
もっと心配する言葉があってもいいんじゃにですか!
なんかいつもより機嫌がいいのが怖いわ。
鼻歌でも歌いだしそうなくらい。