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【黒バス】ああっ君は女神様!

第12章 結局これは夢なのか?



「ただいまー」

お帰りと、男の人の声が聞こえる。
お手伝いさんはいないのか。
つーか、パパがいるなんて珍しい。
いや、ほんとに。

私の顔を凝視している。
何、久しぶりあった娘の成長でも感じているとか?
……ちがうわ、ケガしてるんだった。

「手洗いとうがいをしたら、リビングにおいで」

あれスルー。
なんてこった。
こんなに腫れ上がった顔にも反応されないなんて!
こりゃあ、見捨てられたのか?
そして心友の事は何も言わない。

鏡見ても腫れてるってわかるけどなー。
つーか水が沁みる。
ニヤけたら心友にキモいという言葉と共に叩かれた。
なんかさっきから手が出てくるな。

んでリビングに戻ってソファに着席と。
パパがすでにお茶もケーキも用意している。
3つ。
あれ、心友の分?
それともお手伝いさんの?

なんて思ってたらパパの隣に心友が座った。
パパがそれに何も言わない。
私も座るように手で示されたので、とりあえず座った。
なに、この空気。

「好代。ママが居なくなってもう5年だ」

そうだったの?
知らないしそんな事。
居なくなったってなんだ。
捨てられたのか、前のパパみたいに。

「それで、お前にはいつも寂しい思いをさせていると思う。そして新しいお母さんを……紹介しようと思う」
「そういう訳で、私がお前の親になるから。これからは敬えよ」
「はぁ!!?」

ちょ、え、は?
なになになになに?
大きな声だしちゃった。
意味わかんない。

「え、え、え、」
「言葉になってないぞ、わが娘よ」
「いやいやいや!あんたがお母さん?同い年じゃん!」
「もう誕生日きたし。問題ない。それに私は美しいから、お前より年上に見える」
「はぁー!!!!!!」

意味わかんないままその日は食事に行った。
私の頬はえらく腫れてるんですけど、変じゃないですかね?
心友はパパに綺麗な服を買ってもらってご満悦だ。
私も買ってもらったけれども。

まあ、個室で食べたことが救いか。
私は心友にお母さんと呼ぶことを強要された。

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