第1章 きっかけ
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ピチチ……チュンチュン……
総悟「よぉ、いくぜ」
貴「あれ?総悟?おはよー。なんでうちの玄関の前にいるの?」
総「昨日公園で話しただろーが。メス豚プロデュー「誰がメス豚だ!!」」
総悟が話している声に被せてが叫ぶ。
貴「それに総悟自転車通学だった?いつも歩きだよね?」
総「お前のために近藤さんから借りてきてやったんだろーが。銀八はバイク通勤ですからねィ。もし付き合ったらバイクの後ろに乗ることになるだろィ?女らしく乗れるように練習でさぁ」
貴「え……バイクの後ろ乗んのに練習とかいる?」
総「ほんとあんたバカですねィ。こういうところから油断しちゃいけねェ。乗り方間違えると、とんでもねぇビッチに見えますぜィ」
貴「まじでか」
総『なわけねーだろィ』
心の中で総悟はつぶやく。総悟は、協力すると見せかけて好きなで自分も楽しむことにした。
協力してる期間にバッチリお前を落としてやりまさぁ。
総「さ、後ろのんな」
貴「う、うん。乗り方ってこう?」
総「ちげーよ。もっと足をあげて……」
そんな馬鹿げたやり取りをし終わり総悟が自転車を漕ぎだそうとする。
総「おい、しっかり捕まってな。途中で落ちても拾わねーからな。」
貴「ほんとドS…私がたまにあんたもプロデュースしてやるよ。総悟、そんなんじゃ神楽ちゃんに嫌われるよ」
そう言いながらは総悟の脇の下に捕まった。
総「ぶはっ……!!ちょ…!そこやめて…!」
貴「?」
総「て、てめぇ……わざとやってんじゃ……ねーだろーな…」
総悟の顔を不思議そうに見る。総悟の脇の下にある自分の手に目をやる。
もしかして?
は指を無造作に動かしてみた。
総「ぶわはははは!!…て、てめぇ……!!」
総悟は後ろを振り向き、少し涙目でを睨みつける。
貴「あはは!!なーんだ!!総悟にも弱点あるんだー!!」
総「ふ、ふざけんなよ…俺の唯一のウィークポイントを…つーか普通腰掴むだろーが!寝ぼけてんじゃねーぞクソ女!」
貴「うっさいな!クソドSのくせに!」
互いに睨み合う。