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【銀魂】リハーサル 【沖田総悟】3Z

第2章 関係性


「なんじゃ、と沖田ではないか。仲睦まじいものだな」



銀八と一緒にいたのは、保険医の月詠先生だった。生徒の間でも度々銀八と月詠の噂はされていた。どう見てもお似合いの二人である。




総「先生方こそ仲睦まじいもんで。こんなところで弁当も食わず何してるんで?」


銀「弁当よりもおいしいもんがあんのよ。たばこっつーもんがよ」


総「ここは禁煙なんじゃないんですかい?」


月「おお、そうじゃった。すまぬが黙っておいてくれぬか。?」



月詠はキセルを口から離すと、に話しかけた。



貴「あ…は、はい」




はうつむきながら返事をすると、話し続けた。



貴「あの…私たち戻りますね!総悟、行こう」



総「あ…お、おい!」



は総悟の手を引くと屋上の出口に向かって歩き出した。



ガチャ!………タン…タン…タン……



階段を降りる音が響く。総悟はに手を引かれたまま、一緒に階段を降りていた。



総「ちょっと待ちな。一体どうしたんでィ?」



総悟はの手を引くと、こちらに振り向かせ両手での肩を掴んだ。の顔は赤い。



貴「総悟………。すき……」



総「え?なんて?全く聞こえやせん…どうした?」



心配そうな顔で総悟はを見つめた。




貴「好きって言えたら、どれくらい楽になれるのかな…」



切なそうな顔でを見る。



総「……好きなのをやめられたら、どれくらい楽になれるんだ?」


貴「……え?……」




総「…言うだけで楽になるならいってみなせェ。俺が聞いてやるから」


貴「…でも総悟は、かぐ」


総「今は関係ねぇだろィ?お前が楽になるってんなら、聞いてやらァ」



総悟はの声を遮り、抱き寄せた。




貴「総悟………。」



総「…うん…」



貴「……すき……」



総「…うん…」



貴「…好きなんだよ……。」


総「…うん…」


の声は震えていて、今にも泣き出しそうだった。いつかは銀八に伝えるはずの言葉。俺はの頭を抱き寄せ、うなずきながら聞いていた。自分に向けられるはずのない言葉を。





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