第2章 関係性
貴「ふぅー!おいしかった!お腹いっぱい!」
総「……太るぜ」
ボカッ!!!
総「いって!何しやがんでィ!」
総悟はに叩かれた頭を痛そうに手で押さえると、に向かって叫んだ。は不機嫌そうな顔で総悟を見る。
貴「デリカシーなさすぎ!」
総「いや、実際お前少し太ったぜ?ダイエットしにゃならねんじゃねーの?」
貴「そんなのわかってますー!ダイエットって辛いんだから!厳しいんだから!一人じゃ続かないんだから!妙ちゃんも神楽ちゃんも細いし、でも食べるし、ダイエットする気ないしで私は太る一方なのよー!」
手足をバタバタさせ、ブーブーいいながらは反論した。その様子を少し呆れた顔で総悟が見る。なんだかだんだん面白くなってきた。
総「ぶは!!なんでィその顔!豚みてぇ!お前面白すぎ!」
総悟は笑い出すとこう続けた。
総「わかりやした。これから毎日走って帰りやしょう。下校はジャージでな。俺の部活が終わるまでに毎日宿題終わらせときな。コーチがいれば続けられるだろィ?」
貴「げ!走って帰るの?走るのやだー!」
総「つべこべ言うのは無しですぜ?今日からダイエットでさァ。料理はそのあと俺んちで、材料持ち寄って練習しやしょう。」
貴「へーい!わかりましたよーだ!」
総「俺がいろいろ付き合ってやんだ。感謝してほしいもんでさァ」
貴「ありがたき幸せ!」
はふざけながら言うと、お弁当をしまい、教室に戻る準備をし始めた。総悟もお弁当をカバンにしまう。
総「さーて、教室戻りやすかねィ」
貴「そうだね!総悟お弁当ごちそうさま!」
?「なんだよおめーら。いつの間に弁当一緒に食う仲になってたわけ?」
背後から聞きなれた声、銀八だった。