第1章 きっかけ
神「!!そのメイクどうしたネ?」
貴「ちょっと気分転換?っていうか…自分を変えたいなって思ってさ。変かな?」
神「変じゃないアル!かわいいアルヨ!でもデーモン閣下もかっけかったアル!」
貴「デーモン閣下のことははもう忘れてー」
総「おー、デーモン閣下なら俺がメイクしてやらァ。」
神「おめーかヨ!絶対イヤアル。サドにまかすくらいなら自分で研究するネ!」
総「今ならアルティメットデーモンのメイクしてやらァ」
神「まじでか」
貴「なにそれ?なんで食いついてんの?」
ガラッ!!!!
銀「うぇーい、お前ら席つけー授業始めんぞー」
俺は席に着くと、頬杖をつきながら銀八に目をやる。授業らしくない授業を始め出すと、またクラスが騒がしくなった。
なんでまたはこんな教師のことが好きなんだ?
総『あんなちゃらんぽらん教師より、100倍俺の方がマシでさァ。早ぇとこに気づいてもらわねぇと…』
前の席ににいるに目をやると、楽しそうな顔でニコニコしていた。その横顔は見慣れない淡いメイクと、少し柔らかな雰囲気に包まれていて、総悟には新鮮な印象に見える。
総「…………」
総悟はペンを唇の上に挟み、面白くなさそうな表情で窓の外に目をやる。外は悲しいくらい快晴で、雲ひとつ居場所のない綺麗な景色だった。
すべてのきっかけは、あの公園から。そして総悟のもやもやした気持ちが、二人を近づけるきっかけとなったのだ。