第1章 赤い緊縛 [原田左之助]
厭らしい音と共に、体にめぐる快感。
「あぁっ、うぁっ」
徐々に入ってくる、原田さんの指はもう先程の様に冷たくなく、私の体温と同じくらい、熱い。
焦らされるようにゆっくりと入ってきた指が止まると、原田さんは私の顔を見て、少し笑う。
「はら、ださっうあぁ」
彼の名前を呼ぼうとしても、最後まで言えず。
私の膣に納まっていた指は、激しく動かされる。
頭が白くなったように、視界がチカチカとした様な錯覚に陥った。
果てた私を見つめ、原田さんは息を少し乱しながら、私の耳もとで囁く。
「……いいか?」
その言葉が、挿入を意味している事を悟った私は、小さく頷きながら、目を瞑った。
恥部に当てられた彼の熱いモノに、私は息を飲む。
いつもなら、彼の肩を掴むか、布団を掴むのだけれど、それは出来ない。
腕を縛られたまま。なすがままに、私は彼を受け入れた。