• テキストサイズ

[薄桜鬼] 朱色の微熱【R18】

第1章 赤い緊縛 [原田左之助]


「痛く、ないか。」

そう聞かれ、私は言葉を返す。痛くなかったですよ、と。
すると原田さんは、「そうか」と言いながら、また私の頭を撫でるのだ。
大きな体に包まれ、彼の体温を感じながら、私は少しだけ、原田さんと同じくらい、大人になった気がしていた。

「原田さん」

「…なんだ?」

彼の顔を見て微笑むと、彼もまた、笑みをこぼす。

「愛してます」

いつもは私からなんて到底言えないそんな言葉。原田さんは驚いた顔をしたあと、やっぱり少しだけ笑って、こう言う。

「馬鹿か。俺の方が愛してるに決まってんだろ?」
「負けません。」
「俺もだ。」



甘い言葉は、熱に浮かされて、溶けてゆく。
/ 7ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp