第2章 領土めぐり
アリスは何時間帯かに渡って遊園地のアトラクションを試した後、ダイヤの城に来ていた
ダイヤの国ではよく遊びに行っていたけど軸が違うから2人はきっと私の事を覚えていない…
そう思うとダイヤの城に行くのが怖いと思ってしまう
どうしようかと城門の近くで考えていると
「あなた、そこで何をしているのです?」
「…!?
目の前に黒いウサギ耳がはえた兎…シドニー=ブラックが立っていた
「えっと…その…」
「忙しんだから、早く答えてよ…でないと撃つよ?」
シドニーは容赦なく銃口をアリスに向ける
多分この国にはハートの城があるからかな…
ペーターとかペーターとかペーターとか…
白が嫌いだもんねシドニーは
アリスは初めてシドニーに会った時の事を思い出す…
確か…
青年のエースがクリスタを連れて脱走した時に私に会った…
「その方を殺してはいけません、シドニー」
「…陛下!」
ダイヤの女王…クリスタが城門から出てくる
「その子は余所者です…」
「余所者?」
クリスタは私の方を見ると
「初めまして、私はクリスタ=スノーピジョンと申します…こちらはダイヤの国の宰相シドニー=ブラックです…私達の事は友達に接する時と同じく、クリスタと呼んでください」
「初めまして、私はアリス=リデル宜しくねクリスタ!シドニー!」
ダイヤの国でブラッド達に会った時もそうだけど初めましてと言うと悲しくなってくる…
時間が廻れば再び会える…
いつか、クローバーの国でナイトメアに言われた言葉を思い出す…
時間が廻るとはそう言う事なのかな