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スペードの国のアリス

第2章 領土めぐり


アリスはクローバーの塔を出るとここから一番遠い遊園地に行った




相変わらず遊園地は賑やかで…

「らららららら~♪」
「おっさん!公共の場で不協和音を奏でるのやめろって!」

………うん、賑やかね
とてもバイオリンの音とは思えない音が…
とっても賑やか(棒)

バンッ!

あっボリスが銃を取り出してバイオリンに命中したわね

「てめっ!ボリス!何すんだ!」
「何すんだはこっちのセリフだ!そんなに客を減らしたいのかよ!」

懐かしい…いつもの会話が聞こえてくる

「ゴーランド!ボリス!」
「おっ!アリスじゃないか!ひっさしぶりだな!」
「元気にしてた?アリス」
「ええ」

遊園地は不協和音さえなければ割と楽しい場所だ…
時計塔に滞在していた時…何度かユリウスと一緒に来たなと思いつつ周りを見渡す

たぶん、この国には時計塔が無いからユリウスは居ないのは分かっているけど…
もしかしたら仕事で来ているんじゃないかとか思ってしまう

ダイヤの国ではエースが青年の方のエースに代わって処刑人の仕事を監獄経由で行っていた…

鏡の森の水鏡は…結局どうなったんだろうか…


「おい、アリス!ボーっとしてどうしたんだ?」
「えっ」
「何か考え事?」
「えっええ、そうみたい」

つい、余計な事を考えてしまう…

「よし!アリスに久しぶりに会えたんだ!新しいアトラクションに案内するか!」
「えっ!」

ゴーランドとボリスはそれぞれズルズルとアリスを引っ張って行く…

これは、新しいアトラクションを全部試すまで帰れなそうだ
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