第6章 放課後と彼女
第三者side
及川
「…ぇ」
驚きで声が漏れた及川と原因の国見
国見
「幻滅しました。バレーでは尊敬してますけど、我慢の限界超えました。先輩とか関係ない。彼女をちゃんと見ろよ。」
国見の言葉に従うように澪に目を向けた及川は目を見開いた
及川
「なんで、…あの時と同じ顔してるの…?」
ガタガタと震え、口を小さくパクパクと動かし、目には光が宿ってなかった
及川
(まるであの時と同じ…、この目は俺が俺が、させているのか…?どうして…)
及川
「なんで、そんな顔してるんだよ!ねぇ!なんで、あいつを見た時みたいな顔してんの⁉︎」
澪を見て泣きそうな顔をしている及川
及川
「ねぇ、お願いだからそんな顔しないでよ!俺には、俺には…、もう…!」
錯乱する及川、だが澪の瞳には及川を一切写していなかった
及川
「お願い、俺を見て…。もう、1人にしないでよ…、お願いだから…。」
泣き崩れる及川
国見
(…及川さんは何に怯えているんだろうか、)
岩泉
「そのくらいにしとけ、及川。」
その声の聞こえた方を国見と及川が見ると岩泉がいた
岩泉
「もう、わかってんだろ?そいつのこと壊したのはお前だって。」
及川
「…岩ちゃん、、」
岩泉
「そいつ以外は捨てれるっつったな。お前のバレーへの想いはそんなんだったのかよ!」
岩泉の声が教室に響き渡った