• テキストサイズ

国見英の好きな人

第4章 及川さんと彼女




そこから校内を隈無く探し回った

でも彼女はどこにもいなかった

部活なんて忘れて、澪の暮らす家に行っても誰もいなかった




次の日の朝、いつもは迎えに行くけど昨日のこともあって迎えにいくのはやめて1人で登校した

授業中もずっと考えてた

澪にちゃんと相談しなかったんだろうとか、ちゃんと会って話さなきゃとか、自分のことばかり

確かに、彼女を傷付けてしまったとか、そういうことも考えたけど、それよりも俺の頭の中は彼女が俺から離れてしまうのではないかとかいう自分本意なことが大部分を占めていた


授業終わりのチャイムが鳴って、俺は重い足取りで澪のクラスに行った


でもそこに彼女の姿は無くて…


彼女と同じクラスの後輩に聞いてみると、その答えに俺の想像を超えていた




鈍器で頭を殴られたかのような感覚に陥った

それと同時に怖くなった



俺のせい…?

俺が…守ってあげられなかったから?



信じたくない…


俺のせいで








澪が生死を彷徨ってるなんて














認めたくなかったんだ




/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp