第4章 及川さんと彼女
一応、元カノとは付き合ってるなんてことになってるけど、次の日の登校は澪と出来ていた
上の空な俺に、違和感を感じたのか、彼女は大丈夫かと聞いてきた
俺はちょっとした考え事なんて言って誤魔化した
『徹くん、いつもありがとう。』
突然の感謝の言葉に俺は驚いた
「どうしたの?」
『いつも、徹くんは私を助けてくれるから。嬉しいんだよ。』
?
よくわからないけど、彼女は彼女なりに考えた結果なのだろう
こういうところも可愛いらしい
とか、やってる間に学校に到着
澪を教室へと送ってから朝練に参加した
朝練も終わり、片付けて着替える
そして教室へとみんなで向かう途中
岩泉
「おい、携帯鳴ってんぞ」
そう言われ、喋るのをやめて耳をすますと聞き覚えのある着信音
携帯端末をみるとメールが一件
【昼休み、会いに来てね♡】と本文に綴られていた
会いに来てとか言われても、昼休みは澪とすごすって決めてるのになぁ
とか思いながらも怒らせるわけにはいかないから元カノのところへ行った
澪には用事が出来たと嘘をつくことになってしまったけど…