第4章 及川さんと彼女
『付き合ってくれるならイジメ、やめてもいいよ。』なんて、
バカバカしい
「ねぇ、いい加減にしなよ?」
イライラして、笑っていられなくなってきた
『こっちは自殺に追い込んでもいい』だって
は?
なに、言ってるの?
俺のせいで澪が死ぬ?
そんなの…
答えは決まったも同然じゃないか…
「いいよ。より戻してあげる。…でもさ、俺はもう何とも思ってないのに付き合ってどうするわけ?」
その子は自信満々で答えるんだ、俺の聞きたくない言葉たちを
『だって、イケメンと付き合ってるっていう体裁が欲しいんだもん。』
結局、俺はこういう女のアクセサリーとしてしか見られていないのか…
澪…ごめん
君を失うのが怖くて…
こんな形でしか君をまもれない
それでも、俺は君を愛してる