第3章 影山と彼女
影山
「昔、俺がまだ小2だったころ、澪が転校生としてきたんだ
あいつは何でも出来た。勉強もスポーツも人を惹き付けるのが得意だった
よく笑ってた
いつも友達と笑ってた
俺はあいつと家が近かったんだ
いや、親も仲が良かっし、それ以前から顔見知りだった
ま、母親の知り合いの子程度でな
それにあいつは人といるより絵を描くことが好きだった
友達はいるけど、あいつはよく俺といた
俺は1人でバレーして、あいつはそんな俺を遠くから見て絵を描いてた」
昔を語る影山はとても嬉しそうだった
あぁ、影山も彼女のことが好き。なんだ…
影山
「それから、中学に上がった
北一で俺はバレー部に、澪は美術部に入った」