第3章 影山と彼女
彼女はカレーを持ってきた
《ごめんね、レトルトだけど》
俺と影山の前に置いてからそう書いた
影山
「澪、悪ぃけど…俺たちの話が聞こえないところに行っててくれるか?」
彼女は影山の言葉に従い、隣の部屋へ入った
……隣の部屋なら聞こえるんじゃないの?
影山
「澪、聞こえるか?」
隣の部屋からは派手な物音が聞こえた
影山
「よし、大丈夫だな。」
どうやら隣の部屋は彼女にとって、絵を描くためだけの部屋らしい
だから、物音がした時はもうヘッドホンをつけて作業しているということらしい
…影山によると
そして話が始まった
影山はまず、彼女と自身の関係性について話し始めた