第1章 俺と彼女
そして今日、島崎さんと席替えで隣の席になった
俺は内心凄く喜んだ
これを機に少しでも近づければいいなぁとか思った
「ねぇ、島崎さん。」
早速話しかけてみた
島崎さんは自分が話しかけられたことに驚いているのか、不思議そうな顔をしている
「澪って呼んでもいい?」
いきなり名前呼びはダメだったかな?
そう思ったけど澪はメモ帳を取り出し、
何かを書き始めた
そして、それを俺に見せてきた
小さな可愛らしい字で
《好きに呼んでくれていいよ》
って書いてた
目は少し髪に隠れてしまっていて見えにくいけど、彼女は顔色ひとつ変えなかった