第8章 チョコレートケーキ
*********************
舞の部屋にあがったのなんだかんだ初めてかもな………
さっきなんで頭撫でるような真似したんだろ……
今さらになって恥ずかしくなってきた
「好きだなぁ…こうやって叶多と話すの」
舞はぼーっとそう言った。
少しほっぺがピンク色に染まっているように思えた
「いやっ、あれね、ほら、中学校の時思い出すなって思ってさ!」
「俺も。」
その返事は、好きだよって言ってしまったようで照れた。
(やばい、照れてる舞可愛い)
だめだ。
また
好きだ
って口走りそうになる。
そろそろ帰らないと…
本当に
俺だめだ。
「じゃあそろそろ帰るね。」
そう言うと舞は、わかった。と微笑んだ。
寂しそうな顔をしたように思ったのはきっと俺の願望だろう。