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流星チョコレート

第8章 チョコレートケーキ




『叶多、お誕生日おめでとう!!久しぶりに話でもしたいね、今日この後空いてる?よかったらうち来る?』






『ありがとう!俺も話したい、空いてるよ!じゃあお邪魔するね、今から向かう!』






よかった…!



でも緊張する、


だって、叶多のことを好きだって意識するようになってから会うのは初めてだから。







ベルがなった。



(心臓がバックバクだ)




「お邪魔します」





お母さんが走って出てきて、「あら、叶多くん久しぶり!!」と言った。





そっか、うちに来るのは高1ぶりだったね






私たちは私の部屋に入ってカーペットに座った



「改めて、お誕生日、おめでとうございます」

「ああ、ありがとうございます」




改まって敬語なんて、緊張しているのか、自分。






いちばん聞きたいこと…勇気を出して…


「最近、彼女出来た?」

「できてないよ」

「薫くんから叶多のこと聞いてちょっと心配で…」



と言うと叶多は顔を変えて声を荒らし、私の腕をつかんだ。


「あいつなに言ったの!?」


私は薫くんから聞いたことを全部話した。



「マジかよ……」

叶多は髪の毛をくしゃっとつかみながら小声でそう呟いた。



「大丈夫?」
少し目頭が熱くなって、なにかがこぼれ落ちた気がした





「うん、心配してくれてありがとう。」







叶多はそう言って私の頭に手を置いた。







その瞬間部屋の扉が開いた。



叶多はパッと手を放し、私はとっさに涙をふいた




「お茶でもどうぞ!」



お母さんはなにも知らずお茶とお菓子を置いて出ていった。












お互い、高校に入ってから起きたことや変わったところ、知らなかったことを話し、中学校の頃を思い出して懐かしい気分になった。












「好きだなぁ…こうやって叶多と話すの」




わっ、なに言ってんだろ!!



「いやっ、あれね、ほら、中学校の時思い出すなって思ってさ!」








「俺も。」

叶多は微笑んだ。





(叶多が何倍もかっこよく見える)



良い雰囲気ってこういうことをいうのかな…。



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