第7章 秋の夜長
最近ね、叶多先輩がたくさん構ってくれるから嬉しい。
夜が全然寂しくなくなった
そんな声が聞こえるようになっていた。
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夕方、私は家に帰る道で、叶多を見つけた。
その隣には女の子がいた。
あ、叶多も彼女できたんだ。
そのときは単純にそう思った。
次の日の薫くんとのデートで、ちょっと気になって聞いてみたら
「叶多、彼女できたんだね、どんな子?」
「え、あいつ彼女いないよ?」
「だって昨日一緒に帰ってきて家にはいるの見たよ?」
「ああそれは、
衝撃的だった。
最近夜は女の子と一緒に過ごすって噂はたってるみたいだけど。」
叶多はそんな人じゃない。
どうして
どうしてそんなになっちゃったの。
目からこぼれ落ちた涙は薫くんが拭いてくれた。