第7章 秋の夜長
どうしても気になって学校で薫にズバリ聞いた。
「キスした」
ちょっとほっとした。してる場合じゃないけど。
「それ以上はほんとにいってないんだな?」
「なに、心配した?」
あいつはいたずらに笑った
「お前ならやりかねないだろ。危険なんだよ、薫に舞を会わせるの。」
「あー、俺なら変わったよ」
「舞ちゃんと付き合うことになったから、もうそんな乱暴なことはしません。」
脳が動くのをやめたみたいだった。
薫と舞が?
素直に嫉妬して奪い返せばよかった。
「へえ。お幸せに」
そう言い放って俺はまた
欲を満たしてくれるコを欲した。
最近は夜が長いから、楽しい。
毎日、違う娘と長い秋の夜を過ごすようになっていった。