第6章 ハイミルクチョコレート
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「あっ、来たよほら!3人ともなかなかレベル高いんじゃない~~?」
「舞がいちばん可愛い。」
あーほら、なんだかんだ言ってやっぱりまっちゃんの奴、でれでれじゃん。
(余計燃えてきたわー。)
舞ちゃんに手を振ると、壊れちゃうんじゃないかってくらい顔から、耳まで真っ赤になって、あの日のこと思い出しちゃったんだなってすぐわかった。
「単純だなあ。」
俺は小さく呟くとまっちゃんが
「舞に何した」って小声で返す。
(教えなーい。)
まっちゃん、もっと妬いて、俺と舞ちゃんの取り合いしようよ。
みんなのトークがだんだん盛り上がってきたのを利用して口を滑らせてみる。
「いやー、舞ちゃん、この間はごめんね!!俺もちょっと止められなくって…」
俺が言ったことに慌てる舞ちゃんの反応が可愛すぎて、吹き出してしまいそうになる。
口パクで『いじわる』…って、なにそれ可愛すぎるでしょ、反則。
まっちゃんに睨まれるのは初めてだなあ。
大切なんだな、舞ちゃんのこと。
でも余計
奪いたくなっちゃう。