第9章 幼馴染からの脱出 9
新歓合宿二日目
ピピピピ。。。
朝食前に温泉に入りたかったれなは、早めに目覚ましをかけていた。
お風呂セットと化粧ポーチをバックから取り出し、みんなを起こさないよう静かに部屋を出て女湯へ向かった。
れな「おっ、誰もいな〜い!人とお風呂入るの苦手だからラッキー!」
少しのんびり温泉に浸かってから出たれなは、着替えて髪を乾かし、昨日美稀に教えてもらったメイクをして、部屋へ戻っていった。
部屋へ戻ると、もうみんな起きていて荷造りをしていた。
れな「みなさん、おはようございます」
美稀「れな、おはよう!」
鈴木「おはよう。早いわね」
れな「温泉に入りたかったので。。。」
れなも返事をしながら荷造りを済ませ、みんなで食堂へ向かった。
美稀「昨日いつの間にかいなくなってて心配したんだよ!」
れな「ごめんね。疲れたから部屋へ戻っちゃった」
美稀「もう〜、でも今日のメイクバッチリだね!かわいい!」
れな「ホント!嬉しい〜ありがと!」
食堂に着くと、新入生はそろっていたが、お酒を飲んでいた先輩たちはまだ数名しかいなかった。
幹事「おはようございます!○○時に楽器別レッスンをしますので、早めに朝食を済ませてください!」
美稀「はい。あそこ座ろっか!」
れな「うん。あ、トマトの煮浸しだ!あらら(笑)」
美稀「ん?れなトマト食べられるよね?!」
れな「私は好きだけど、涼介と有岡君がトマト嫌いだったなぁって」
美稀「そーだったね(笑)」
そんな事を二人で言っていると、後ろの方で「トマトかよ〜」という聞きなれた声が聞こえてきた。。。