第7章 幼馴染からの脱出 7
まずは自己紹介タイムという事で、近場の10名ずつで数グループをつくり輪になった。
幹事「やり方を説明しまーーす!一人目は普通に自己紹介しますが、次の人は○○さんのとなりの△△です。と付け足しながら言っていきます。その次の人は○○さんのとなりの△△さんのとなりの□□です。という具合に、段々とハードルが高くなり、頭を使いますので頑張って下さい!!」
有岡「俺、人の名前覚えるの苦手なんだよね。。。」
美稀「私は大丈夫だけど。。。れなにもハードル高いよね(笑)最初の方になればいいけど。」
幹事「では、時計回りに自己紹介していって下さい。スタート!!」
鈴木「それじゃ、私から。3年の鈴木りえです。」
有岡「鈴木りえさんのとなりの有岡大貴です。」
れな「はじめまして。鈴木りえさんのとなりの有岡大貴さんのとなりの黒澤れなです。」
美稀「はじめまして。鈴木りえさんのとなりの有岡大貴さんのとなりの黒澤れなさんのとなりの久枝美稀です。」
美稀の後に続いて6人が自己紹介をしていった。
全グループで自己紹介が終わると、食事タイム!
美味しいデリバリー料理を食べながら、先輩たちのリードで場が和む。
鈴木「黒澤さんのリング素敵。珍しいデザインね!」
れな「ありがとうございます。お店で一目惚れしたんです。」
れなはイランで涼介に買ってもらった18金の華奢なフォルムのリングを中指にはめていた。
中東のイランでは日本よりも金が安く、イラン人は金が大好きだ。
結婚指輪も日本ではプラチナが主流だが、イランでは金の指輪が主流。
鈴木「どこのお店?」
れな「えーと、イランに行った時に買いました。。。」
「すご〜い!」と、周りのリアクションが凄かった。
鈴木「うちのサークルにも春休みにイランに行っていた人がいるけど、黒澤さんはいつ行ってたの?」
れな「高校卒業してから数週間です。」
鈴木「それじゃ、被ってるわね!その彼って、あそこにいる山田君なんだけどね。」
れな「。。。」