第5章 幼馴染からの脱出 5
朝食も食べずに寝ていた二人は、お腹も空いて目が覚めた。
涼介がれなの部屋に内線をかけると、れなも寝ていたらしい。
涼介「もしかして、れなも寝てた?!俺、腹減ったんだけど、昼食べに行かない?」
れな「私もお腹すいた(笑)」
ホテルのレストランに行くと、美味しそうなビュッフェが並んでいた。
れな「何かイランと全然違うんですけど!さすが、ドバイ!!
どちらもイスラム教とは思えない開放感がドバイにはある気がする。。。イランだと、アジア人が珍しいのか動物園の動物になったかのようにジロジロ見られてて嫌だったけど、ドバイでは全く視線を感じない(笑)」
れな「しかも、イランのソーセージって美味しくなかったけど、これも牛のソーセージなのにジューシーで美味しい!何でイランのソーセージってジューシーさがないんだろう(笑)」
そんな独り言を言いながら、凄い勢いで食べるれなだった。。。
お腹いっぱいになった二人は、ドバイで一泊する事を家族に知らせていない事に気がついて急いで部屋へ戻って連絡を入れた。
エリカ「大学入学前ギリギリに帰国設定してなくて良かったわね。まぁ、ゆっくりドバイを楽しんでいらっしゃい!」
と、呑気にお土産よろしくね〜と言ってスカイプを切られた。。。
れな「これからどうしようか?!」
涼介「外見たらプールあったけど、れな水着持ってきてた?!」
れな「持ってきてたけど、預け入れの方に入れてたからここにはない〜〜残念。」
涼介「俺もだし。じゃさ、近くにショッピングモールがあるみたいだから、そこに買いに行こう!」
れな「いいね〜、そうしよ!」
二人は、ホテルとショッピングモール間の送迎バスの時間を待って、買い物へと出かけて行った。