第5章 幼馴染からの脱出 5
その翌日には、食事も取れるようになったれなは、涼介が一緒にいてくれて本当に心から良かったと思っていた。
れな「涼介。ずっと看病してくれてありがとう!涼介がいなかったら、イランでこんなになって不安だったと思う。。。」
涼介「元気になってくれて良かったよ。」
れな「お礼したいし、私に出来る事があったら言ってね。あと、ペルセポリス行けなくてごめんなさい。。。」
涼介「そんなこと気にすんなって!お礼については考えとく。それよか、今夜イランを出発するから、もう少し体調整えた方がいいよ。」
れな「ありがと。じゃ、少し休むね。」
涼介は休んでいるれなの代わりに、荷造りをしてくれていた。。。
日本帰国の飛行機は夜便のため、夜中に国際空港へ向かう。
搭乗手続きと荷物を預け入れ、サイードに別れを告げた。。。
れな・涼介「お世話になりました。ありがとうございます。」
サイード「どういたしまして。気をつけて日本へ戻ってください。山田さんによろしく。」
出国審査を済ませ、スムーズに搭乗ゲートに着いた二人。
しかし、搭乗時間になってもまだ搭乗案内がない。
さらに時間が過ぎ、記載された離陸時間になってやっと搭乗開始になった。
れな「やっと、席に座れた〜。すぐ離陸するかな?」
そんなれなの考えは甘かったらしい。予定の出発時間からすでに1時間経っている。。。
れな「そういえば、ドバイでのトランジットって1時間半じゃなかった?!走っても間に合わないんじゃ。。。」
涼介「運に任せよう。」