第5章 幼馴染からの脱出 5
ホテルのビュッフェで朝食を済ませた二人は、ロビーで待っていた。
れな「数日しか通わないけど、どんなところか楽しみだね!」
サイード「おはようございます。それでは、出発しましょう!」
二人は迎えの車に乗り込んだ。
サイード「今日は車ですが、明日からは乗り方を教えますから、バスで通学してください。」
通称『デホダ』は高級住宅街のエラヒエという地区にあり、大通り沿いに建っていた。
れな「結構、ちゃんとした建物だね。」
サイードが事前に手続きをしておいてくれたおかげで、スムーズに授業を受ける事が出来た。
一番初級のクラスに入ると、数人の日本人もいるし、中国人などアジア人もいるようだった。
イラン人の先生の授業は、たまに英語で説明してくれたりもするが、ほとんどがペルシャ語で行われた。
一応、簡単な挨拶程度は予習してきた二人だったが、生のペルシャ語はやはり難しかった。
「サラーム(こんにちは)」
「ハレ ショマー フベェ?(ご機嫌いかがですか?)」
「マン フーバム(私は元気です)」
「メルシー(ありがとう)」
「ベバフシード(すみません)」
「ロットファン(お願いします)」
「バレ(はい)」
「ナー(いいえ)」
「ホダハフェーズ(さようなら)」
「モバラケ(おめでとう)」
二人のために、挨拶から始まり日常生活で使う言葉を今日は習った。
れな「何か英語の方が簡単かも(笑)一人称、二人称、三人称で動詞の語尾が変わるから、覚えられない。。。」
空き時間にクラスの日本人が声をかけてきた。。。
?「僕は小林といいます、イランへはお二人で来たんですか?」
れな「はい、そうです。数日間ですがイランの事色々教えてください!よろしくお願いします。」
小林「明日、授業が終わったら他の日本人も誘って一緒にイラン料理を食べに行きませんか?」
涼介「是非!ではまた明日、お疲れでした〜。」