第5章 幼馴染からの脱出 5
帰りはサイードと実際にバスに乗りながら、乗り方を教えてもらった。
イランのバスは凄く安い。一回乗るのに、日本円で20円くらいで乗れる。
一つのバスで、前が女性、後ろが男性と真ん中で分かれているので、れなと涼介も別々の入り口から乗らなければならない。
夕食は、サイードがオススメするイラン料理レストランへ連れて行ってくれた。
イラン料理といえば、牛ひき肉の細長い串焼きの『クビデ』、鶏肉の串焼き『ジュジェケバブ』などで、それほど香辛料も多くないので日本人の口にも合う味である。
イラン米は長細く、パラパラとしていて日本米のようにくっつかず粘りがない。
れなと涼介の口にイラン料理は合ったらしくお腹いっぱい食べたが、お肉と一緒に添えてあった焼きトマトについては、トマトが嫌いな涼介は当然の如く手を付けなかった(笑)
サイードから、イランには20年前程前に日本へ出稼ぎで行っていた男性が結構多かったから、イランにいる間に日本語が話せるイラン人にたまに会う事もあるだろうと教えてくれた。
翌日、デホダの後に他のクラスの日本人たちも集まってくれて、ラムチョップの美味しいレストランへ向かった。
日本人ってラムの匂いが苦手って人が多いけど、ここのラムチョップはイケるかも!!
小林が一通り集まったメンバーの紹介をしてくれた。
上級クラスはもうコーランまで読めるらしい!凄いなぁ〜〜!!
二人も皆と打ち解け合ってきた頃、
小林「それで、二人は兄妹じゃないし、付き合ってるの?」
れな「いいぇ、幼馴染なんです!初海外の私が心配で一緒に(笑)」
小林「心配でイランまで付いて来ちゃうって相当だね!」
涼介「それほどでも。。。」
?「それにしても、美男美女の幼馴染っていうのも凄いと思うよ!」
涼介「どーも!」