第1章 幼馴染からの脱出 1
やっとれなに追いついた有岡に、
れな「朝からごめんね。それで、話って何かな?」
有岡「えっ!い、いやぁ、何ていうか。。。」
じっとれなに見つめられると、やっぱりかわいいなぁと再確認しちゃって、有岡大貴一世一代の大仕事に踏み切れず。。。
有岡「そ、そう!あれだよ、あれ!」
と言いながら、本題からそらしてしまった。
学校でのれなは容姿端麗のため男女共にモテるのだが、人見知りする性格のため、あまり目立ちたくないのがれなの本音である。
「れな、おはよ!」
れな「あ、美稀、おはよう!」
クラスで一番仲がいい友達の久枝美稀(ひさえだ みき)がニヤニヤ顔で寄ってきて、
美稀「ね、ねっ!有岡君と登校してきたのばっちり見たよ〜!どういう事〜」
れな「昨日の忘れ物を届けに来てくれただけだよ。」
美稀「わざわざ?!それで、何か言われた?」
れな「役員の仕事についての相談されたよ。」
美稀「じゃなくて、ほら!わかるでしょ??ってこの子じゃわからないか〜」
れな「何の事?」
美稀「ダメだこりゃ。鈍感というかうぶというか。。。れなにこのマンガ貸してあげるから、これ見て勉強しなさい!!!」
と、美稀は勝手にれなのカバンに数冊のマンガを入れてしまった。