第4章 幼馴染からの脱出 4
数ヶ月後
一般入試の第二次試験も無事合格し、入学手続きも済ませたれなは、学校帰りに駅前の書店で目的の本を探していた。
あっ、あそこにあった!
しかし、棚の上段にあるせいで、背伸びをしても本の下の方に指先が触れるだけで掴む事は叶わなかった。。。
?「これ使って!」
れな「えっ?あ、ありがとうございます。」
後ろから声をかけた人物が持っていたのは、踏み台だった。
やっと目的の本を手に取る事が出来たれなは、再度お礼を言った。
?「ごめんね、カッコよく取ってあげたかったけど、僕より背が高そうだから(笑)」
れな「いえ、助かりました。」
?「イランに興味あるの?!」
れな「はい、来月行くんです。」
?「高校生なのに、凄いね!」
れな「高校卒業してから行くので(笑)」
?「そっか。気をつけて行ってきてね。それじゃ!」
れな「ありがとうございます。」
可愛い笑顔の人だなぁと思いながら、れなはレジへ向かった。