第4章 幼馴染からの脱出 4
涼介「まじ?!そんな遠いとこ行ったら帰りたくてもすぐ帰れないよ。」
エリカ「そんなに心配なら涼介も一緒に行ったらいいじゃない(笑)」
涼介「ん〜〜、仕方ない!」
れな「一人で大丈夫だって!自分磨きに行くんだもん。」
エリカ「れなちゃん、相談なんだけど。。。涼介も連れてってくれるなら、私が旅費から全て出してもいいわよ!」
れな「え〜〜本当?!それなら仕方ないけど、それでお願いします!!」
「私の協力はここまでよ〜、あとは自分でね。」と涼介に耳打ちするエリカ。
涼介「はっ?何の事だよ!」
実は、娘が欲しかった涼介の母エリカも、れなが本当の娘になってほしいと思っていた。
黒澤家と山田家が遠い親戚だと判明したのは、れなの両親の葬式だった。
エリカが葬式に顔を出すと、親戚など何やら顔見知りが多いと思っていたところ、凄く遠い親戚同士だという事が分かり、それからは今まで以上に深い付き合いをするようになっていった。
エリカ「イランの首都テヘランに外国人向けの語学学校、デホダっていうのがあるけど、そこに少し通ってみるといいわ。ちなみに、イランは西暦よりもイラン暦で動いてるから、西暦は今11月だけど、イラン暦では今は8月よ。」
れな「そうなんだ!エリカさん前に、西暦の3月21日、春分の日がイランの元旦って言ってたよね。」
エリカ「ええ、そうよ。それじゃ、受験頑張らないとね!大学合格のご褒美って事で!」
れな「わ〜い!エリカさん、ありがと〜〜〜!!!」