第3章 幼馴染からの脱出 3
歩いて数分の駅前にある居酒屋へ向かった。
予約していたらしく、すぐに個室へと案内される。
落ち着いたおしゃれな雰囲気の居酒屋で、居酒屋が初めてのれなと美稀は、高校生だとバレやしないかと緊張しながら店員の横を通り過ぎる。
藪「れなちゃんはここに、美稀ちゃんはそっちに座って。あと、飲み物決まったら言ってね!」
藪がそう言ったかと思うとすかさず、
涼介「れなはウーロン茶で!」
藪「何で、山田が決めてんの(笑)れなちゃん、いいの?」
れな「はい、いつもウーロン茶が多いので。」
美稀「それじゃ、私もウーロン茶で!」
藪「りょーかい!他は生でいいよね。二人とも、食べたい物あったら遠慮なく注文してくれていいからね!」
れな・美稀「ありがとうございます!」
藪のリードでスムーズに注文を終え、開店間際でお客が少ないからかドリンクがすぐにきた。
藪「え〜と、改めまして、ライブお疲れ〜っした!」
これがお疲れ様の乾杯ってやつね!とれなはちょっと大人になった気分になった(笑)
藪「二人に他のメンバーの自己紹介でもしよっか!ちなみに俺は、ギターね。そんで、ベースの八乙女光に、ドラムの中島裕翔。ボーカルは今インフルエンザでダウンしてるけど知念侑李ってやつがいて、この四人でバンドやってます!よろしく!」
八乙女・中島「よろしくね!」
れな・美稀「こちらこそよろしくお願いします!」
美稀「私は久枝美稀です。皆さんと同じ大学志望してます!」
れな「すでにご存知かもしれませんが、私は涼介の幼馴染で、同じくこの大学志望してます。」
藪「いやいや!今日山田に頼まれるまで、全く存知てなかったよ(笑)」
美稀「そういえば!前列で一番可愛い子って説明したって聞きましたよ〜!」
涼介「ホントの事だし、分かりやすかったでしょ!」
藪「確かに、迷わず目的地には着けたけどさ〜。れなちゃん的にはどうなの?山田のこの過保護振りは?!」
れな「兄妹だったら普通かなと思ってましたけど、何か変ですか??」
れな・涼介以外「変!!!」