第3章 幼馴染からの脱出 3
集合時間
夕暮れでオレンジ色に染められた正門前にはすでに数人集まっていた。
その中に涼介の姿を見つけると、美稀が駆け寄っていった。
美稀「今日は色々とお疲れ様でした!!打ち上げも誘って頂いてありがとうございます!」
涼介「サンキュ!!れな一人じゃ打ち上げ来なそうだから美稀ちゃんも来てくれて助かったよ!」
美稀「ほら!れなもおいでよ!」
涼介「れな、何隠れてんの?!」
と、隠れるように美稀の後ろにいるれなの顔を覗き込んだ涼介は、固まってしまった。。。
「何、何?!」
と、バンドメンバーもただならぬ雰囲気に気づいて、れなの方に寄ってくると。。。
藪「れなちゃん?!。。。何か大人っぽくなった?!っていうか、超美人じゃん!!!」
れな「そんなに見ないでください!!凄く恥ずかしいので。。。」
藪「山田なんて固まってるし(笑)幼馴染が元から可愛いのに急に大人っぽくなって、複雑な感じ?!」
美稀「私の力作です!素材がレベル高いので、メイクしたらこの通り!れな、ごめん。。。更に注目浴びちゃうね(笑)」
やっと、フリーズから目覚めた涼介が、
涼介「美稀ちゃん!れなにメイクは早すぎ〜!」
涼介「れなも!今日は居酒屋行くから丁度いいけど、大学生になるまでメイク禁止〜〜!」
れな「どーせ似合わないって言いたいんでしょ!わかったわよ。」
藪「おいおい(笑)どんだけ過保護なんだよ!」
こんなやり取りをしている最中でも、正門を通り過ぎる人々がれなを二度見するくらい注目していた事に、騒いでいた四人は気がついていなかった。。。