第2章 幼馴染からの脱出 2
藪「おっと、時間だから俺行かなきゃ!またね〜〜!」
れな「わざわざ、ありがとうございました。」
去っていく藪を見送っていると、怒っているような顔をしている美稀と、複雑な顔をしている有岡が目に入った。
美稀「れな!何、その平然とした態度!白状するまで今日は帰さないからね〜〜!!」
れな「何が??」
美稀「何が?じゃないでしょー!!鈍感娘ー!!」
れな「ね、ねっ!後で話聞くからさ。あっ、始まるって!!」
ナイスタイミング〜〜!とれなは思いながら、ノリノリの曲とともに登場する司会者を見つめた。
「Ladies & Gentlemen、Boys & Girls」
「今年もやってきました!ミス・ミスターオレンジコンテストへようこそ!昨日は予選が行われましたが、今日は予選で選ばれた候補者の中からミス・ミスターのグランプリと準グランプリが選ばれます。これから、候補者6名には様々な企画をこなしていってもらいますので、最後の投票まで皆様楽しんでご覧下さい!」
「それでは早速、候補者6名によるファションショーです!」
エントリーナンバー1の男女ペアが登場すると、歓声が湧く。
ステージ中央でポーズをとり、それぞれステージ端に分かれていく。
その後を、エントリーナンバー2の男女ペアもやってくる。
そして、エントリーナンバー3の男女が登場すると、今まで以上の歓声が巻き起こる!
察しの通り、涼介だ!
美稀「涼介さ〜〜〜ん!!かっこいい!」
と叫びながら、「相手の人も美人だね!」とれなに耳打ちした。
れな「そうだね。」
と、美稀の言葉を空耳で返すれなだった。