第2章 幼馴染からの脱出 2
「それでは、候補者に今日のコーディネートについて聞いてみましょう!」
司会者が一人一人にマイクを向けて聞いてまわる。。。
「では、お次は候補者の演技をご覧頂きましょう!シチュエーションゲームです!」
「エントリーナンバー1ペアのお題は。。。偶然にもシャツが同じだったら?!です。」
二人のシチュエーションゲームが始まると、どっと笑いが巻き起こった!
「いや〜、あの二人は夫婦漫才出来そうでしたねぇ!それでは次、エントリーナンバー2ペアのお題は。。。初めて手を繋ぐ!です。」
こちらも、くすくすと笑う声が多かった。
「こちらはさっきのお笑いとは違って、中々初々しい感じが出ていて良かったですねぇ!さぁ、それではお待ちかね!最後のエントリーナンバー3ペアのお題は。。。ヤキモチ焼きの彼に壁ドンされる!です。壁役は長身すぎる私の助手の背中がさせて頂きます(笑)」
美稀「イケメンの壁ドンが生で見られる〜〜!!!」
大はしゃぎの美稀は、身を乗り出しそうな勢いだ。
涼介の演技が始まった。。。
「おい!ちょっと待てよ!」
ドンっ!!
壁ドンした瞬間に、観客の「キャー!!」というもの凄い声がれなの耳に響いた。
もちろん、美稀もその一人。
「山田君がセクシー過ぎてこの先は危なそうなので、演技はここで司会者ストップとさせて頂きます(笑)ごめんなさい!!」
これまた「え〜〜〜!!!!!!」と不満を出す観客の声がれなの耳に響く。。。
「とは言え、最後の企画は凄いですよ〜〜!!何と、ウェディングショーです!候補者に花嫁、花婿になってもらいます!」
司会者の発表と共に、メンデルスゾーンの結婚行進曲が流れると、まずはエントリーナンバー1の男女が登場!
「男性はモーニングコートを着用。年輩者のようなモーニングではなく、シャツとネクタイの柄を工夫して、若者らしい着こなしのモーニングです。」
「女性はスレンダーなドレスで、ロングトレーンの長い裾が優雅です。大人っぽい雰囲気が漂います。」
「お次はエントリーナンバー2!」