第14章 幼馴染からの脱出 14
知念・中村「高校生って誰のことー?」
ちょうど、中村も注文して知念と戻って来たところだ。
近藤「黒澤さんの好きなタイプを聞いてたところなんですよ」
中村「それで何で高校生?」
ブブーッ、ブブーッ、ブブー
テーブルに置いていた呼び出しベルの一つが震えだした。
れな「あ、私のですね。行ってきますっ」
れなは助かったとばかりに急いで席を離れた。
ブブーッ、ブブーッ、ブブー
酒井「私も行ってきまーす」
れなはロコモコスタンドの受取口で、ロコモコとオレンジジュースがのったトレーを受け取り、テーブルへ戻ろうと人をかき分けて進んでいたが、トレーの端が人にぶつかってしまい、その弾みで前を歩いていた人の背中にオレンジジュースを勢いよくかけてしまった。
?「チャガウォヨ!(冷たい!)」
れな「キャッ!!ごめんなさい!」
叫んだ人が後ろを振り向くと、見覚えのある顔だった。
?「アナタデシタカ、ワタシワ、ダイジョブデスカラ」
れな「でも、拭かないと!あそこに紙ナプキンがあるのであそこまで来てもらえますか?」
そう言って、れなは急いで近くにあったダストボックスの上に置いてある紙ナプキンを大量に取ると、後ろをついてきた彼の背中を拭き始める。
?「モウ、コノクライデ、イイデスカラ。アリガトゴザイマス」
れな「本当にすみませんでした。後で水着洗ってください」
?「ワタシノナマエワ、マ・ドジン、トイイマス。プールデ、アナタトブツカリマシタ」
れな「あの時もすみません。ご迷惑かけてばかりですね。。。」
マ・ドジン「イエ、ワタシワ、ラッキーデス」
れな「ラッキー?」
マ・ドジン「ノ イェップダ!(君、可愛いね!)トモダチガクルマデ、スコシダケ、ハナシアイテニ、ナッテクレマセンカ?」
れな「えーと、どうしようかな。。。でも、少しだけならいいですよ」
迷惑をかけた負い目があるので、少しだけならと、空いているテーブルに二人で腰掛けた。