第14章 幼馴染からの脱出 14
開店時間と同時に入ったとはいえ、夏休み真っ盛りのため、すでにあちこちのプールは大勢の人で溢れていた。
一行は一番大きなメインプールまでやってきて、やっとプールの中に入ることが出来た。
藪「あんまり距離とれないけど、ここらへんでやりますか!」
美稀「そうですね」
入った順に適当に輪になり、ボールを回し始める。
藪「じゃ、行くよ〜!」
ポーン、ポーンと意外とテンポよく続いていくラリー。
しかし、15人もいると下手な人は少なからずいるようで、れなの方へ飛んできたボールがれなの頭を超えていきそうになる。
ボールを目で追いながられなが後ろに下がっていくと、ドンッと誰かの背中にぶつかってしまった。
後ろを振り向くと、その人がボールを取ってくれたのか手に持っていた。
れな「あの、すみません。大丈夫でしたか?」
?「ハイ、ダイジョブデスヨ。コレ、ドウゾ」
れな「ありがとうございます」
韓国人かな?と思いながら、れなは会釈してボールを受け取り、
輪の中に戻っていくと、隣にいる中村が話しかけてきた。
中村「今の人イケメンじゃない?」
れな「あまり顔見てなかったですけど、韓国人かもしれませんよ?!」
中村「どうして韓国人ってわかるの?」
れな「片言でしたし、祖母が韓流ドラマ見ているので、ドラマで見ている韓国人っぽいなって思いました」
中村「へぇ〜そうなんだ!でも、イケメンに国境はないわ!今度は私がぶつかりたい(笑)」
美稀「れな〜!」
知念「れなちゃーん!早くボール回して〜」
れな「あ、ごめんなさーい!」