第13章 幼馴染からの脱出 13
れな「えっ何?!」
知念「背中汚してごめんね。今拭くから」
ベッドサイドに置いてあったティッシュに手を伸ばして数枚取ると、れなの背中に出したものを拭き取る知念。
そして、うつ伏せのままのれなの上に覆いかぶさるように抱きしめる。
知念「れなちゃん好きだよ。本当はずっとこうしていたい。。。」
れな「侑李君。。。」
れな「あっ!今何時?!やだっ!!涼介が帰ってきちゃう!侑李君早く服着て!」
知念「わ、わかった」
二人はすぐにベッドから起き上がり、近くに置いてあった部屋着を急いで着ると、ササッとベッドの乱れを直してから、部屋を出て階段を降りていく。
二人が階段を降りきる前に、玄関のドアが開いて涼介が帰ってくる。
涼介はすぐに自分以外の男物の靴がある事を見つけて顔を上げると、二階から丁度降りてくるれなと知念と目が合った。
涼介「何で知念がいるの?」
知念「ごめん、服借りてる。水溜まりの水を車にかけられてさ。洗濯してもらってたんだ」
涼介「ふーん。で、二階で何してたの?」
れな「へ、部屋見たいって言われたからちょっと見せてただけだよ?!」
涼介「ふーん。知念、夕飯食ってく?今日酢豚だけど」
知念「いーの?食べてく!」
涼介「れな手伝って!」
れな「はぃ」
れなは返事をしながら、先に廊下を進むと、床に落ちているワンピースをさり気なく拾って洗濯カゴに入れた。
れな「侑李君、出来るまで麦茶でも飲んで待ってて」
知念「ありがと。料理作るとこ見てていい?!」
れな「あ、うん。別にいいよ」
れなと涼介がエプロンをして、手際よく料理を作っていき、1時間ちょっとで三人分の夕食が出来上がった。
「いただきまーす」
知念「美味しい!二人共凄いね!」
れな「ありがと(笑)沢山食べてね」
「ごちそうさまでした!」
れな「侑李君の服乾いたから、どうぞ!」
知念「ありがとう。じゃ、そろそろ帰ろうかな」