第12章 幼馴染からの脱出 12
知念「ちょっと、何話してたの?!」
着替えていた5分あまりの間に、姉が余計な事を言ってなかったかと心配の知念。
知念姉「別に世間話よね〜。侑李のバンド是非観に来てって誘われてたところ」
知念「いや、身内に観られてるとやりずらいから来なくていいよ!」
知念姉「じゃ、こっそり行くから大丈夫(笑)」
知念「そういう事じゃなくてさ〜」
れな「あはは!侑李君もお姉さんの前では形無しだね!」
知念「れなちゃんまでそんな。。。」
れな「私一人っ子だから、見ていて楽しいよ(笑)」
知念「そんなもんかな?!」
れな「うん!」
知念「そっか。それはそうと、準備出来たし、そろそろ行こうか」
知念姉「どこに?!」
知念「家まで送ってくの」
知念姉「そう。安全運転で送ってあげてね。れなさん、会えて良かったわ!また遊びに来てね!」
れな「ありがとうございます。お邪魔しました!」
玄関まで行くと、知念の父母も見送りに出てきてくれた。
知念父・母「また来て下さいね!」
れな「ありがとうございます。失礼します」
挨拶をして、車に乗り込むと何だか緊張してきたれな。
男の人が運転する助手席に初めて座ったからと、運転席に座る知念を横から見ると、何だかいつもよりも男らしく見えてきたからだ。
知念「一応ナビつけるけど、近道があれば教えてね!」
れな「はい!」
知念「れなちゃん、何か緊張してない?!休日は運転してるからペーパーじゃないよ!」
れな「えっ?!大丈夫、それは心配してないよ(笑)」
知念「そぉ?!じゃ、出発するね!」
れな「お願いします!」