第12章 幼馴染からの脱出 12
2人が焼きそばとたこ焼きをつまんでいると。。。
ドーーーーーーン
バチバチバチバチ〜
ドーーーーーーン
バチバチバチバチ〜
ヒュ〜〜〜〜
ドーーーーン
れな「凄ーーい!!きれ〜い!」
知念「ホントだね!」
ドーーーーーーン
バチバチバチバチ〜
ドーーーーーーン
バチバチバチバチ〜
ヒュンヒュンヒュンヒュ〜〜〜〜ン
ドーーーーーーン
打ち上げは1時間近く続き、最後に大きな花火が打ち上がり、今年の花火大会に幕を降ろした。
知念「最後の結構響いたよね(笑)」
れな「うん!振動が凄かった!楽しかったね〜」
知念「楽しんでもらえて良かった〜!電車混むから、早めに駅向かった方がいいかな」
れな「そうだね」
駅へ向かう行列に乗りながら、ノロノロと進んでいると。。。
知念「れなちゃん、大丈夫?!」
れな「大丈夫だよ!」
知念「そう?!なら良いけど。。。」
しばらく歩いていると、更にれなの歩き方がおかしくなってきたのに気付いた知念が、れなの腕を掴んで歩みを止めさせた。
知念「れなちゃん、やっぱり無理してるでしょ!」
れな「ごめんなさい。下駄で靴擦れして痛くて。少し休んでもいいかな。。。」
知念「あのさ、僕の家すぐそこなんだけど、寄ってかない?!傷の手当てしてから、車で家まで送ってくよ」
れな「ホント迷惑かけてごめんなさい。電車でずっと立ちながら帰るの厳しそうだから、お願いしようかな」
知念「全然迷惑じゃないよ!」
そう言いながら、ヒョイっとれなをお姫様抱っこする知念。
れな「きゃっ!!侑李君?!ホント、重いから降ろして〜」
知念「姉貴よりも軽いから大丈夫(笑)れなちゃん、大人しく抱っこされなさい!」
周囲に注目されながら、行列から脱線して住宅街へと向かって行くと、すぐにとある一軒家の前で知念が立ち止まった。