第12章 幼馴染からの脱出 12
れな「ふー、立ちっぱなしは結構疲れるなぁ。でも、料理美味しそうだから嬉しい〜!」
食べ終わったところで、スマホがラインのメッセージを受信したらしい。
れな「涼介?!心配しなくても大丈夫だよ!っと」
とりあえずそう返信すると、休憩時間が終わったれなはまた店内へと戻る。
午後も忙しく接客しながら、今日のバイトがやっと終わった。
店長「要領が良いから、一日でほとんど流れは掴めたわね!れなちゃん目当てのお客様が明日は多くなると思うから、明日もよろしくね」
れな「ありがとうございます!頑張ります!」
裏口から外へ出ると、知念が待っていた。
れな「侑李君!待っててくれたの?!」
知念「うん!バイトを紹介した身としては、感想聞きたくて。今日は家まで送らせて!」
れな「いいの?!涼介に見られたらうるさいよ?!笑」
知念「それはかまわないよ(笑)」
れな「そう?!」
知念「明日は大学の後で数時間だけだけど、れなちゃん目当ての人が多くなると思うよ!」
れな「店長にも同じ事言われたけど、私のシフト知らないだろうし、そんなに多くなるのかな〜?」
知念「入待ちする人もいるし、普通にカフェで長居する人もいるけどね」
れな「大学からそんなに遠くないから、平日は大学生が多そうかも。今のところこのバイト楽しいよ!」
知念「それは良かった。僕もここで、試験勉強しに来たりしてるし。でも、変な客がいたらちゃんと僕に言うんだよ?!僕がれなちゃんを守るからね!」
れな「侑李君ありがとう!安心してバイト出来るよ!」
知念「任せて!」
れな「侑李君、私の家ここなんだ。送ってくれてありがとう。また大学でね!」
知念「初めての立ち仕事で結構足疲れてると思うから、ゆっくり休んでね。またね!」
れなが玄関の中へ入るまで見届けた知念は、一人駅へと歩いていった。