第11章 幼馴染からの脱出 11
涼介「あそこのさん橋にあるターミナルで受付するよ」
ターミナルへ着くと、受付窓口へ涼介が予約の確認をしに行く。
れな「平日なのに結構人いるね。社会人はゴールデンウィークと合わせて連休にしてるのかもね」
涼介「しかも男女ペアが多い。老若男女だけど(笑)」
れな「でも学生っぽい人達はいなそう」
涼介「まぁ、ビュッフェコースでも安くないしね。ちなみに、うちらはコース料理の方だから景色がいい席だと思うよ。」
れな「ディナークルーズって高いんだね。。。毎年、涼介の誕生日も私の誕生日も涼介に奢ってもらってばかりだけど、いいの?!」
涼介「高校卒業したばかりのれなに奢ってもらおうなんて思ってないよ。いつも美味しい誕生日ケーキ作ってくれてるじゃん!それで十分だよ」
れな「ありがと!」
涼介「もう乗船の時間らしいよ!行こう!」
そう言ってれなの手を握り、船へと歩き出す涼介。
れな「ちょっ。。と。。。」
手を繋いでいる事への抗議をしようとしたものの、今日は涼介の誕生日だし大目に見る事にしたれなだった。
船の入り口でチケットを見せると、席へと案内される。
れな「何か緊張するなぁ」
涼介「大丈夫だって!ドレスコードもないんだから気楽にしてろよ(笑)」
れな「でもさ、まわりの席にいる人達って年配夫婦ばかりだけど?!」
涼介「あぁ、同じコース料理を予約した人達じゃない?今日は結構いいコースを予約したからね」
れな「えー!凄く高いコースなの?!それ聞いたら益々緊張してきたよー」
涼介「うそうそ!大丈夫だって!」
スタッフがドリンクの注文も聞きに来る。
涼介「梅酒のソーダ割とウーロン茶で」
れな「涼介飲むんだ」
涼介「れなも飲みたかったら注文するよ?!」
れな「飲んだら私を連れて帰るの大変だよ?!」
涼介「だね(笑)」