第11章 幼馴染からの脱出 11
コース料理も前菜から始まり、デザートまで一通り平らげた二人はお腹も一杯になった。
涼介「食べたね(笑)もうお腹一杯!」
れな「私も〜!ごちそうさまでした!」
涼介「食べてる間もいい景色だったけど、デッキに出てみない?!」
れな「賛成〜!」
一番近いデッキに出てみると、すでに多くのカップルが街の夜景を眺めていた。
涼介「れな、あそこ空いてるから行こうよ」
れな「暗い海から見る街の夜景って凄く綺麗〜」
しばらく無言で夜景を見ていた二人だったが、れなのくしゃみで沈黙が破れた。
涼介「ごめん、寒いよね。俺のジャケット着て!」
れな「涼介ありがとう。あったかい」
涼介「ねぇ、れな。誕生日のお願い聞いてくれる?」
れな「なぁに?」
涼介「れなにキスしてほしいな!」
れな「なっ!!それは図々し過ぎ〜」
涼介「そう言うと思った(笑)じゃぁ、ここだったらいいでしょ〜?!」
れな「。。。分かった。美味しいもの食べさせてもらったし。。そこならいいかな」
涼介「やった〜!!はい!」
顔を近づけてくる涼介。
れな「えっ?ここで?!」
涼介「誰も人の事なんて見てないって」
そんな事ないでしょ〜と思いながられながまわりを見てみると、夜景を見てるかイチャついてるのが多くて、確かに誰もれなと涼介の二人に感心なんて無さそうだった。
れな「ホントだ。。。」
れなは観念したかのように、更に涼介に近づくと、さっと横を向いて涼介の頬に軽いキスをした。
涼介「サンキュ!」
れな「涼介、照れてる(笑)」
涼介「照れてないし!」
れな「あはは、そーゆー事にしとくね!」
涼介「あっ、あの観覧車のライトアップ綺麗だよねー」
れな「そうだね。今年の私の誕生日はあそこがいいなぁ」
涼介「了解です!任しといて!」
綺麗な夜景を眺めながら、船も帰路に入りディナークルーズも終わりを迎えた。